今日はカンボジアの負の遺産「トゥールスレン博物館」と「キリングフィールド」に行く。
めちゃ雨降りそうな雲だ。頼むよ。
時間が無いので何も食わずに、grabトゥクトゥクでトゥールスレン博物館に向かう。10分ちょい。
入ろうとしたらcloseだと言われる。担当者がランチを食べに行っているからという、出ました東南アジア理由。13:30から再開するらしい。
仕方ないのでまず昼飯を食べることにした。カンボジア料理の店で調べて出てきた「Eleven One Kitchen」へ向かう。途中で雨が降ってきた。
思ったよりお洒落な感じの店。
fish amok burger (フィッシュアモックバーガー)を注文。昨日の夕飯でも食べたアモックのバーガー。
美味い。アモック美味いわ。甘めで、だが色んな具材が混ざっている感じが分かるカレーって感じだな。アモックはこの小皿だけではなく、バーガーのバンズにもたっぷり塗ってあって、白身魚とすごくマッチしている。
料理待ってる間に土砂降りの雨になったが、食べ終わる頃には一応止んでいた。
時間的にキリングフィールドに向かう。雨降ってきたらもうしゃーないな。トゥクトゥクで36分、結構かかる。
トゥクトゥクで移動している間にも雨が降ってきた。
トゥクトゥクも楽しい。ジェットコースターみたいで。運転が荒いのはもちろんだけど、ここ通れるのか?ってとこを通って行ったり、他の車とかバイクとかとぶつかりそうなぎりぎりを攻めて、でもそれでも事故らないから楽しい。どんどん田舎に行ってるから、まじで道ガタガタ。スマホを落とさないように気を付けないと。
到着。入場料は$3。
入場料を払ってそのまま真っ直ぐ行くと一番デカい建物に着く。
外からでも少し見えるが、この建物こそ無数の頭蓋骨が積み上がっている建物である。
行く場所は事前に調べているので、こういう場所があることは知っていたが、実際にこうして対面すると来るものがある。一人一人生きた人間だったんだぜ。
この展示の一番下には、実際に殺害に使用された鎌や棍棒などが置かれていた。
殺害に銃は使われなかったらしい。その理由の1つとして、銃の弾がもったいなかったからだという。
周りには、当時ここに何があって、実際ここでどんなことが行われていたのかを示すサインがいくつかあった。内容は全て読んだが、死の際にいた当時の人々の極限の心境を想像することは難しい。
有料音声ガイドもあったが、時間が無かったので借りなかった。次の目的地のトゥールスレン博物館でじっくり音声ガイドを聞くことにしていた。
ここで450人の犠牲者が見つかったらしい。
他にもいくつかこういう場所があった。
ポル・ポト政権が殺したのは大人たちだけではない。一人でも罰する人間がいると、その一族全員を皆殺しにするという方針を取っていた。それは赤ん坊でも同じだった。
この木に赤ん坊を叩きつけて殺していたらしい。酷すぎる。
下に哺乳瓶やぬいぐるみが供えてある。
他の場所には犠牲者の骨や歯などが置いてあったりした。
小さいミュージアムもあった。中は撮影禁止だったが、実際の犠牲者の生前の写真や衣服やポル・ポト政権について書かれた展示があったりした。
本当に悲惨だった。せめて安らかに眠って欲しい。
キリングフィールドを後にして、担当者がいなくて追い返されたトゥールスレン博物館へ再び向かう。
grabのドライバーが工事中の敷地内に入ってショートカットしてくれたので到着予定時刻を10分巻けた。
到着、今度は開いていた。入場料は音声ガイドを含めて$10。
昔の携帯電話みたい。日本語のパンフレットと音声ガイド。音声ガイドはちゃんとした男性のナレーション。
このトゥールスレン博物館は、パンフレットの表紙にも書いてある通り、極秘の収容所で拷問が行われていた場所。当時このような場所は他にもいくつもあった。そして殺害する時は、さっき見たキリングフィールドのような場所に連れて行き、殺した。こうした施設は極秘だったため当時はS21と呼ばれていた。そして収容所として使われる前は学校だったので、校舎が4棟(A,B,C,D)と中庭という作りになっている。
この鉄のベッドに磔にされて拷問されていた。
何のために拷問していたのかと言うと、自白を強要させるため。私はポル・ポト政権に反抗する人間です、革命を起こそうとしています、スパイです、といった具合に。自白文を書かせて、それを証明にして殺害していた。
しかし拷問の途中で死んでしまう者や、拷問に耐えかねて嘘の自白をして死を選ぶ者も大勢いた。
左上がポル・ポトで、他が側近の部下たち。
ポル・ポトの手下たちで実際に人々を殺害したりしていた。若い、或いは幼い男の子たちが多いのは洗脳しやすかったからだそう。10代が多かったらしい。
犠牲者たちの写真。この収容所に連れてこられた時、番号を割り当てられ写真を撮られた。人々は番号で呼ばれていた。
飛び降り自殺されないように有刺鉄線を張っていた。
個別の独房もあった。
他にも拷問道具や犠牲者の写真や、キリングフィールドで見たような実際の犠牲者の頭蓋骨などがあった。
閉館時間までいて、かなりじっくり見られた。そして音声ガイドもあったので、ここで起こった出来事の詳細や、数名の生存者の実際の証言、拷問していた側の人間の声などを聞くことができた。
ここでも非常に残酷なことが行われていた。ポル・ポトの方針とはつまり、疑わしきは拘束して自白を強要して処刑するというやり方。その結果、何の罪もない大勢の一般人が理不尽に殺害されていた。安らかに眠ってください。
そして本当に今の自分の命に感謝。
宿に戻る。疲れた、今日は重い1日だった。
また雨が降っているので、下でカルボナーラを頼んだ。
まじで味しない、と思ったらベーコンがしょっぱいやつ。謎にガーリックパンが付いてきて、それも会計で取られた。まあカルボの量少なかったから良いけど。